こんにちはジマヒロです。
前回記事でTorezor Model Tの初期設定が終わりました。
次はワタクシが保有する暗号通貨をTrezor に移してみましょう。
Trezor Model Tが対応する暗号通貨は公式サイトに載ってます↓
私の保有通貨で移動可能なのは現時点で6種類、ビットコイン(BTC)、Ethereun(ETH)、Augur(REP)、リップル(XRP)、モネロ(XMR)です。
作業はTrezor Model TをPCに接続した状態で行います。
また、念のため送金時はいきなり大金を送らず、少額で試してからにしましょう。
コイツは簡単。
Trezorの管理画面にアドレスが載ってますのでココに送金すればOKです。
コイツも簡単。
通貨選択からRippleを選ぶとRipple Walletが出てきますからそこに送金します。
この2つはMy Ether Wallet と連携させる事で管理します。
管理画面から「Ethereum (ETH)」を選択。
「Go to MyEtherWallet」をクリック。
My Ether Walletに移動して、「TREZOR」にチェックを入れます。
「Export public key for Ether account#1?」と出るので「Export」をクリック。
Pathは「TREZOR」が書かれているものにチェック。
アドレス欄から適当なアドレスをチェック(何でもOKです)して、「Unlock」をクリック。
これでEthereumウォレットの出来あがりです。
「アカウントアドレス」のアドレスにETHを送ります。
EthereumのトークンであるAugur(REP)もこのアドレスに送ってOKです。
Electrum-monaウォレットと連携させて管理しますのでダウンロードします。
お使いのOSに合ったElectrum-mona をダウンロードしましょう。
Electrum-monaを開くとサーバーの接続設定となります。
とりあえず「Auto connect」を選んでおきます。
ウォレット名を適当に決めましょう。
ウォレットの種類を決められます。「Standard wallet」でいいでしょう。
マルチシグウォレットや、別のアドレスをインポートしたりすることもできます。
「Use a hardware device」を選択。Torezorが接続されていれば次の画面でTorezorが選択できます。
悩ましいのが、アドレスを通常のLegacyアドレスを使うか、Segwitアドレスを使うかです。
モナコインはビットコインやライトコインよりも早くSegwitを実装していますが、モナコインについてはSegwitの普及率が低いです。
Legacyアドレスを選んで問題ないかと思います。
これで設定完了です。Receive欄の「Receiving address」で確認できますので送金しましょう。
公式のMONERO GUI WALLETと連携させることで管理します。
ダウンロードが終わるとデスクトップにアイコンが現れるのでクリックし、作成するウォレットのタイプを選べます。
シンプルモードで良いでしょう。
「ハードウェアから新しいウォレットを作成」を選択します。
Trezorを選択しましょう。
あとはパスワードを設定すれば自分のアドレスが表示されて、完了っぽいのですがもう一手間。
リモートノードに接続して、デーモンの同期(セットアップみたいなもん)とブロックの一部のダウンロードを行います。
ワタクシは
ノード:node.moneroworld.com
ポート:18089
を入力しました。
この辺も参考にどうぞ↓
ブロックのダウンロードが終われば送受信可能です。
というわけで6種類の暗号通貨をTREZORでの管理に切り替えました。
TREZORで暗号通貨を管理するメリットはなんと言ってもコイン毎に異なっていたリカバリーシードを一括で管理出来ることでしょう。
守るべきパスフレーズが1つでいいので管理の手間が減ります。
反面、リカバリーシードの盗難や紛失によるダメージは一括管理している場合の方が大きくなります。
私の場合、万が一TREZORのリカバリーシードを盗難されたら暗号通貨資産の8割以上を一挙に失ってしまいますw
とにかく、リカバリーシードの管理が重要になります。
紙に書き出したリカバリーシードは必ずTREZORとは分けて管理しましょう。
TREZOR本体が紛失や破損で失われてもリカバリーシードが無事なら各コインのウォレットに問題なくアクセス出来ます。
リカバリーシードは紙に書かれていますので、火災に備えて耐火式の金庫に保管すべきです。
保有額が大きい方は、地震による家屋の倒壊に備えて、地理的に離れた場所で保管するのも手です。銀行の貸金庫を契約しても良いかと思います。
TREZORを使わずに、コイン毎に秘密鍵を作成して管理する方法もリスク分散の観点からは悪くありません。
それぞれの秘密鍵やKeystoreファイルを分散してセキュリティの高い状態で管理できれば、1つ盗まれた時の被害額は一括管理している場合よりは少ないでしょう。
暗号通貨の安全な保管方法は暗号通貨界隈における永遠のテーマと言えます。
ハードウェアウォレットによる管理は現状ではベターな方法ではありますが導入にコストがかかります。手持ちのコインが全て対応するとも限りません。
取引所に預けっぱなしが一番ラクではあります。上場している全ての銘柄を預かってくれますし、相場の急変時には機動的に取引が出来ます。
しかし、ハッキング被害が相次ぐ現状では安心して大きな資産を預けることは出来ません。
「全ての暗号通貨を、100%安全に、手間無く、低コストで管理する方法」は今のところ存在しないのです。
とはいえ、中央集権的な機関に頼らずに資産を蓄え、好きな方法で管理できるのが暗号通貨の魅力でもあります。
結局はご自身が取れるリスクやコスト、手間のバランスを考えてどうやって管理するかを決めるしかありません。
TREZORによる管理は選択肢の1つでしかありませんが、参考になれば幸いです。
それでは。