暗号通貨投資のポートフォリオ

独自の投資観(勘)による基づく暗号通貨資産の推移(末路)を備忘録として書きとめます。

【2/13追記】【1/28追記】コインチェックで5.2億XEM(流出時時価580億円)が不正に出金されましたが、個人的にはなんとかなる!と思ってます。

Mt.goxを超える取引所からの盗難事件がまたもや日本で起こってしまいました。

 

概要

2018年1月26日、大手仮想通貨販売業者のコインチェックが保有するNEM(XEM)のホットウォレットから同社が意図しない出金があり、顧客が預けていた資産5.2億XEM(流出時の評価額でおよそ580億円)が管理外のアカウントに不正に持ち出されたとのこと。

現時点でコインチェックは仮想通貨、日本円の入出金を全て停止している状態です。

同日23時30分頃、コインチェック代表取締役社長 和田晃一良氏、取締役 COO 大塚雄介氏による記者会見が行われました。

 

記者会見

記者会見の全文書き起こしが公開されていますので見てみましょう。

全文その1:https://logmi.jp/260622

全文その2:https://logmi.jp/260631

全文その3:http://logmi.jp/260644

全文その4:https://logmi.jp/260658

・1月26日3時頃:コインチェックが保有するNEMウォレットから不正な送金が行われた。

・11時25分:NEM残高が異常に減っていることを検知。

・不正に出金されたNEMは5億2,300万XEM。検知時のレートで約580億円。

・11時58分:NEMの入出送金を一時停止。

・12時52分:NEMの売買を停止。

・16時33分:日本円を含む全通貨出金・送信を停止。
・17時23分:ビットコイン以外すべての通貨の売買・出金・送信を停止

・時系列は曖昧だが、金融庁、警視庁へ報告。

・NEM財団およびNEMの取り扱いがある内外の取引所に連絡し、盗まれたNEMの売買停止要請を実施。

・被害にあったアカウントの数は調査中。ただ顧客から預かっていたNEMは全て送金された。

・顧客のNEMはオフラインのコールドウォレットではなくオンラインのホットウォレットで管理していた。マルチシグにも未対応であった。

・顧客に対する補償を検討中(NEMで補償するか日本円で補償するかも含めて検討中)。

・コインチェックの収益状況や財務状況は現時点での開示を見送る。

・外部資本の受け入れについて議論をするかどうかも含めて検討中。

・NEM財団とのやりとりについてはハードフォークの可能性も含めて現時点での言及は控える。

・・・・・・・

会見から読み取れる事項はこんな感じでしょうか。

会見の後半は重複する質問や経営陣の資質や責任を追求する内容でだいぶ荒れたであろうことが文章からも伝わってきます。

 

ユーザーが預けた資金は戻ってくるのか

もっとも重要な論点はここかと思います。

結論から言うと私はかなり楽観的な見通しを持ってます。個人的には100%に近い補償がされるとお思います。

3つのパターンがありそう。

①自力で補償する

決算や財務諸表が非公開なのでなんとも言えませんが、ここの販売手数料(スプレッド)はかなり極悪(失礼)です。昨年の相場の活況から考えてもそれなりの内部留保が蓄えられていそうです。

また、自社運用の仮想通貨や顧客にまだ付与していないであろうビットコインキャッシュビットコインゴールドがそれなりに含み益が乗った状態で残ってるんじゃないでしょうか。

 

②ハッカーから、盗んだNEMの買い取り請求が来る

今回不正に抜かれたNEMは総発行量の7%程度に相当する膨大な枚数です。流出時の時価総額は確かに580億円ですが、ハッカーがこれだけの枚数を一気に市場で売却しようとすると自身の売り板でNEMの値段が暴落します。

おまけに、NEMの機能を活用してこんなことも行われているそうです。

 

すげえ!

 

 ハッカーは盗んだNEMを市場で売るに売れない状況です。実際現時点では取引所への送金が行われていないようです。

マーキングされたNEMの買い手はコインチェック社しかあり得ないでしょう。

ハッキング行為を利する事になるので釈然としませんが、ハッカー側からコインチェックに対して買い取り請求があってそれに応じる可能性はあると考えます。

 

③外部資本を受け入れて補償に充てる

コインチェック社は日本でも有数の顧客基盤を持つ仮想通貨販売所です。今回の騒動でイメージダウンは避けられませんが、顧客基盤や内部に蓄積されたノウハウを買収によって取得したいと考える企業は多いと思います。

内部留保もなく、取り返す術もなくニッチもサッチも行かなくなった場合は第3者からの資本注入を受け入れる可能性はありそうです。

 

雑感

今回被害にあわれた方は気が気ではない週末となりそうです。

何とか良い方向に解決してくれるといいと思いますし、きっとなんとかなります。

自暴自棄にだけはならずに続報を待ちましょう。

また今回の件はコインチェックという販売所で起こったトラブルであってNEMを始めとする暗号通貨の脆弱性によるモノではありません。

Mt.goxを超える大規模資金流出で暗号通貨を取引所に預けっぱなしにしておくリスクが改めて浮き彫りとなりました。購入した通貨は自分が秘密鍵を管理できるウォレットに保管する事が大切です。

 

追記(1月28日)

なんとかなったっぽいです。結局「①自力で補償する」パターンでした。

www.cryptochallenger.com

追記(2月13日)

金融庁の検査を受けたり、業務改善命令を受けたりと紆余曲折がありましたが、日本円の出金が再開されたようです。

www.nikkei.com

まだ仮想通貨の出金ができないですし、盗まれたNEMの補償時期がはっきりしない状態であるとはいえ、一歩前進です。

コインチェック社は引き続きアルトコインの売買ができない状態です。

ビットコインの取引は可能なようですが、アルトコインに投資するユーザーが同社に日本円を預けておく必然性はありません。引き続き仮想通貨への投資を考えているユーザーもまずは全額出金すると思われます。

次の段階は、安全が確認された仮想通貨の送金解除と販売所機能の回復です。送金解除後の値動きに要注目です。

さらに本日20時頃、大塚COOによる記者会見が行われました。

www.cryptochallenger.com